新年度がスタート 円滑な組織作りのために新入、転入社員の離職防止に知っておきたいこととは?

新年度がスタート 円滑なチーム運営をスタートする大切な時期です!
目次
新入社員、転入社員がこの職場に来れて良かった!!と思える環境を創るのはスタートアップの今が効果的!
いよいよ令和2年度がスタートしました。2020オリンピック開催を目前にしていた日本ですが、コロナウイルスの世界的な影響力で、先行き不透明ともいえる年度初めとなりました。
テレワークや働き方改革と言おうが、新しい年度はスタートしました。恒例の入社式も簡素化したり、中止したりしているようですね。それでも、人事異動もあり新、転入者社員も迎えて、新しい組織、チームで仕事をするのは変わらないようです。
転入、新入社員の方のスーツ姿が目立つ通り、この不透明な世の中でさえ季節は変わらず新年度を迎えるのだと思います。
さて、新しい職場、新しい環境、新しい同僚、この時期は新しく参入する社員にとっては気疲れがどっと増す時期です。迎え入れる社員も緊張しますが、新しく入る人の緊張感はその比ではないことは、想像に難くありません。
そんな中、早く新しい職場に溶け込み、組織の一助となりたいという思いを現職員はきちんと受け止めていきたいものです。
では、どうやったらいいのでしょうか。
組織作りは最初が肝心です!途中からではという考えだと場合によっては取り返しがつかないかも!
昔から学校の学級作りでも最初の3日間、5日間、1週間が勝負と言われるように、組織でも同様。最初の1週間は強烈かもしれませんが、3週間以内には環境を整えていきたいもの。
環境と言われると、物品の整理整頓とかファイル管理、業務管理だと思われるかもしれませんが。目に見えるものではなくて目に見えない環境です。
そう、人の環境のことです。
人は安心、安全が保障されて初めてその行動の動機付けができます。給与とか立場とかそういったものはもちろんなのですが、それ以外の動機付けで大きなものが、心の安心、安全なのです。つまり心地のいい居場所であるかどうかが大切になってきます。
そして、人の環境作りつまり人の人間関係を構築するのは組織リーダーに任されています。
ということで、最初のスタートアップで一番意識してほしいことを3つお伝えしますね。
スタートアップで信頼関係を築く3つの方法
あなたがもしチームを束ねるリーダーなら、あるいは、そこに元からいるキーパーソンならばまずやってほしいことは、新入社員、転入社員の存在をきちんと認めるということ、です。
一番簡単そうで、一番やれていないことが存在承認の欲求を満たすことです。
新しい方々は過去の成果やら功績はわかりません。過去は問題ではなくフォーカスしたいのはこれから日常を共にする未来にむけてです。そのために、あなたは大事なチームメートですという気持ちをこめて、毎日挨拶はきちんと名前を呼ぶこと、それから、一問でもいいので何か会話を投げかけてみてください。
1.挨拶は必ず名前を呼んで行うこと
○○さん、おはようございます!
はい、たったこれだけでいいのです。おはようございます、だけより格段にその人が認められている感じがしますよね。
挨拶に名前を添える、とても単純なのですが、誰に対して伝えているかわからない挨拶、本当によく耳にします。その人の存在をきちんと認めてますよというサインを名前を呼ぶことによって行ってみてくださいね。
2.声掛けは意識的に
新しい社員は右も左もわからない状態。忙しそうにしていれば、質問があってもいつ声をかけたらいいかわからないものです。なので、リーダーやキーパーソンから声をあえてかけるようにしてみてください。
そんなの当たり前じゃないですか、やってますよ。
「わからなかったら聴いてください。」
そう言っています、、という社員の方、たくさんいます。実はお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、わからないことがあったら聴くというのは案外難しいものなのです。
それを、質問の仕方を少し変えてみてください。
「今、何をしようとされてますか。」「○○はわかりましたか」
と、質問の内容をより具体的にするのです。
わからなかったら、、というのは自分は教師なのでわかりますが、相手は何がわからないか、本人自身がわかっていないのです。だから質問の仕方としてはより具体的に
「すぐに知りたいことは何かありますか?」「今、何に困ってますか。」「○○は理解できましたか?」
という具合に。
何かにフォーカスして聞くのがいいかと思います。そうすれば、質問された○○はわかったけれども、△はわからなかった、、とどこに焦点を合わせたらよいのか、相手が自分で気づいていきます。
このように質問の仕方に気を付けてみてください。
この問いでよくありがちなのが、「わからなかったら聴いてくれ」という上司に対していつもどのタイミングで聞いていいかわからないという部下の方もいると聴きます。
3.質問されたら必ず手を止めて相手に向き合う
「すみません ○○について教えてほしいのですが、、、」
と質問されたら必ず、今ある作業を止めること
人は何かを取り組みながら、人の話を聞きがちです。中断したくない仕事の途中ならなおのことですよね。
ですが、そんな場合は、3分後なら大丈夫です。とか20分後でも大丈夫な質問でしょうか、とか相手に尋ねてみてください。
「あなたのために時間をとります」「あなたに意識を向けます」という姿勢や態度が相手の存在承認を生むものとなります。
応対の約束時間を確認する時でも、一旦は作業を止めて、相手にできるだけ向き合うようにしてみてください。
誰でもできる3つの方法を最初は継続を!
実際、めちゃくちゃ単純なことなのですが、単純だからこそ、なおざりにしているかも知れないのです。
これを3週間続けるだけで、格段に新入社員、転入社員の緊張感はほぐれます。それが結果的に所属する組織に対する安全意識が増すのです。
日常のほんの少しの積み重ねで信頼が崩れるも、蓄積できるも、元からいた社員やリーダーの意識次第。
もしあなたが新しく人を迎える立場なら少し意識してみてくださいね。
相手に何かを頼みたい、プロジェクトを任せていく、というのはまずはこの信頼関係を構築してからの、話です。
スムーズな組織運営ができるような準備は、チームメンバーで確実に行いたいものですね。
3カ月後、この職場で良かったと新入社員が思えるコツを今後もご紹介していきますね。