教師向け研修 見つめよう自分と相手 捉え方を変えて自己肯定感アップ

目次
学校の先生方があった方がいいコミュニケーション力とは?
学校の先生方向けに依頼を受ける研修は、先生方が実際に子どもたちに対して接する際に必要なコミュニケーション力を育成することもさることながら、日頃、お忙しい先生方ご本人の自己肯定感を高める方法もテーマとしては提供することがあります。
ただやはり一番の目的は先生方が、日常の指導にどう生かしていけるか、です。それを考慮しながら、依頼者であるクライアントの先生のご要望に最大限お応えすべく、ヒアリングをしながらコンテンツを作成していきます。
リフレーミングとは?
今回の大きいテーマはリフレーミングでした。実はもう数年かけて児童には学校保健委員会の授業を通して、お伝えしてきた経緯があります。
子どもだけの学習に留まることなく、やはり、子どもを取り巻く保護者の方へ、そして先生方へとクライアントの先生が考えられた取り組み。子どもの脳や、考え方を変えていくには、まずは関わる大人から、、、というのが、大事になってきます。
大人のあなたは、リフレーミングの考え方はご存知でしょうか。
一つの事情や人の性格等、捉え方を変えて物事をみていくこと、なんですね。
例えば、単純に、「自分は要領が悪くて、どんくさい」と思っていても、他の見方をすれば、「物事を慎重に考えて行動するからゆっくりなんだ」と、そんなふうにも考えられるわけです。つまり短所と思われるところだってその人独自の強み変わるという考え方です。こういった考え方、思考もコミュニケーション能力の一つなのです。
一見、ただの逃げ口上じゃん、と思う人だって、本当に人の見方は様々で自分が考えているように、人は自分のことを思っているわけではないし、人が10人いれば、10通りの考え方があるのと同じで、人からも、マイナスに捉えてる人もいれば、それをプラスに考えてる人もいるということ。
では、あなたはあなた自身の脳に語るならどっちがいいの??という話になります。
もちろん、これは、よくお聞きになるからご存知の方も多いでしょうが、脳は、自分のことか他人のことかも判別できない、そう、言われてインプットされたことをそのまま受け止めてしまう、単純な存在であるということを聴いたことがありますよね?
ならば、自分に対してだって同じこと。
よりプラスのイメージで語りかけた方が、脳は心地よく生きられるわけです。これも心理学的に言われてますが、心地よい脳からは積極的行動が生まれます。でも不快だと感じる脳からは消極的行動が生まれるのです。
と、考えれば、自ずと自分を、そして人を動かすにはどうすればいいのか、わかってきます。
そんな人との、そして自分とのコミュニケーションの仕方、脳の働き方、物事の捉え方、考え方も含めて、考えていきます。
子どもの性格、能力を多方向から見えるように
子どもをいろいろな方向から客観的に評価するためには、まず自分自身を客観視することが必要になります。
なので、研修では先生方の自己肯定感を向上していただくことを目指しました。
心理学の理論を用いてご自身の魅力に気づいていただき、(この内容は一般のコミュニケーション講座でも取り入れ、大変受講者さまには好評な内容です。)
他の先生方からも、ご自身の魅力を互いに伝えていただくことも行います。
心理学から気づいていただいた魅力と他の方に教えていただいた魅力から、ご自身が知らなかった、思ってもいなかった強みや魅力に気づかれる方は多いようです。
アサーションの中の捉え方を学習
アサーションの原理を学び、事象によって本来はいくつもある捉え方を知っていただきました。先生方は大変真面目で勤勉な方が概して多くて、提出物は期限までに提出すべき、子どもは学校へ来るべき、という多くの規制概念をお持ちのように見受けられます。事象においては捉え方は一つでなく無数にあるという概念を知っていただき、広い視野で物事を捉え、子どもたちにも、ご自身にももっと柔軟に考えながら、ご自身の教師生活に活かしていただければと思いました。
自分は恥ずかしながら、枠だらけの教師生活
これをやろうと思ったのはなぜかと言えば、私自身が枠でがちがちになった学級経営をしていた経験があるからです。授業はきちんと集中して聞くべき。係活動は責任をもってすべき。こういう時はこうするべき。ちょっと外れていると、叱責した経験があります。相手は子どもです。完璧を求めてはいけないのですが、いつも教師の自分の満足できる基準値で判断していました。子どもであろうが大人であろうが誰しも認められたい、愛されたいと思っているところを自分の基準値をクリアしていなかったら、認められないというのは何か違っていますよね。枠には入れないけど、、、この子はこんなところが素晴らしいという価値や存在があってもいいのです。
アサーション実践
他の先生方から見る強みに気づいた後はご自身を見つめてのアサーション実践となります。子どもたちにも実践してもらったものを先生方独自で取り組んでいただきました。子どもたちの自己肯定感を向上させるには、やはり、関わる大人からという視点で行いました。
ご自身の捉え方を変えていただき、欠点だと思っていたところもリフレーミングを用いて、長所に変換していきました。
その結果として、ご自身が弱みだと思ったところも好きになれた、これをも活かしていきたいというご感想をお伝えくださいました。
総括して
先生たちはとても雰囲気作りがお上手で、私たち講師のお話を本当に熱心に聴いてくださりワークも積極的に取り組んでくださいました。
また、いつも以上に自己開示して話す時間をとり、とっても満足されたご様子でした。
ご感想をいただきましたが、どれも、研修はためになった、今後の活動に生かせそうというお言葉ばかりで、講師の私たちも大変幸せな気分で終了できました。
受講してくださる方々のモチベーションで、講師の話はずいぶん変わりますね。
私たちも2時間という盛り盛りな内容でしたが、本当に楽しくやらせていただけました。
研修をしてみて強く感じたことは子どもたちの自己肯定感を上げるにはまずは先生方からだということ。
先生方ご自身が自分を認め、強み、魅力を受け入れ、そして、ものの考え方をもっと柔軟にしていただくと、今以上に教育活動を楽しく、そして楽に行えるのではないかなと思いました。
この後、自信に満ち溢れた先生方と、笑顔の多い学校経営、学校経営がなされていくことを切に願います。